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主日礼拝説教(4月28日分)
聖書箇所:Tコリント12章28〜31節

1.説教音声

2.CS教材着情報

子供用メッセージカード 聖書箇所(せいしょかしょ)「Tコリント12:28〜31」
中心聖句:『あなたがたは、よりすぐれた賜物(たまもの)を熱心(ねっしん)に求(もと)めなさい』(Tコリント12:31)  4/21(日(にちようび))
今日のポイント!
※聖書(せいしょ)のむずかしいことばやわからないことは、おとうさんおかあさんではなく、日曜日に教会学校(きょうかいがっこう)で先生(せんせい)にききましょう。

1.わたしたちは、みんな教会(きょうかい)のなかに必要(ひつよう)な存在(そんざい)ですが、与(あた)えられている能力(のうりょく)には差(さ)があります。

2.一番重要(いちばんじゅうよう)なのは、使徒(しと)の賜物(たまもの)です。これは、教会(きょうかい)がこれからどうしていくか決(き)められる賜物(たまもの)です。二番目(にばんめ)に重要(じゅうよう)なのは、預言者(よげんしゃ)の賜物(たまもの)です。これは、御言葉(みことば)から、メッセージを受(う)けて、御心(みこころ)を知るための賜物(たまもの)です。第三(だいさん)に重要(じゅうよう)なのは、教師(きょうし)の賜物(たまもの)です。これは、御言葉(みことば)を正(ただ)しく勉強(べんきょう)するための賜物(たまもの)です。御言葉(みことば)をよく学(まな)んで、御言葉(みことば)のとりつぎを正(ただ)しくきき、御心(みこころ)に従(したが)って、正(ただ)しく教会(きょうかい)のすることをみんなできめることが大切(たいせつ)です。

3.そして、それらの賜物(たまもの)よりも、もっとも大切(たいせつ)な賜物(たまもの)こそが愛(あい)です。これは、誰(だれ)でも平等(びょうどう)に手(て)にはいる賜物(たまもの)ですが、その為(ため)には、熱心(ねっしん)に努力(どりょく)して、手(て)にいれなければならないものだと覚(おぼ)えておきましょう。

〇まとめ
 愛(あい)はとても重要(じゅうよう)ですが、勝手(かって)に手(て)に入(はい)るものではありません。熱心(ねっしん)に祈(いの)りもとめ、自分(じぶん)でも努力(どりょく)して、愛(あい)を手(て)にいれ、実践(じっせん)できるようにがんばりましょう。

☆考(かんが)えてみよう
Q1.愛(あい)がある人(ひと)、愛(あい)がない人(ひと)の差(さ)はなにでしょうか。
Q2.愛(あい)は何故(なぜ)、簡単(かんたん)に手(て)にはいらないのでしょうか。

☆やってみよう(チャレンジ)
 愛(あい)の人(ひと)になれるように、まずはお祈(いの)りしましょう。


着情報3.完全原稿

『より優れた賜物』
聖書箇所:Tコリント人への手紙12章28〜31節
中心聖句:『あなたがたは、よりすぐれた賜物を熱心に求めなさい。私は今、はるかにまさる道を示しましょう。』(Tコリント人への手紙12章31節)  2024年4月28日(日) 主日礼拝説教要旨

 賜物を競い合って他を排斥しようとする人々に、パウロは「賜物を受ける前から、私たちは主に必要とされている」という核心を述べ、全ての兄姉がキリストの身体の一部として置かれていることを教えました。しかし現実として、それぞれの兄姉の受けた賜物には、その重要性に明確な順列が存在します。しかも、その順列は人間の力によっては覆すことが出来ません。この歴然と存在する賜物の順列に対し、私たちはどう向き合っていくべきなのでしょうか。

 パウロはまず、我々に与えられる賜物の重要性には順列があり、教会の中での重要度、貢献度にも差があることを認めました。第一に重要な賜物は、使徒の賜物で、これはイエス様に派遣され、教会を建て上げる指導者としての賜物を指します。第二に重要な賜物は、預言の賜物です。預言とは、聖書の御言葉を取り次ぎ、神様の御声を皆に聞かせる説教の賜物のことです。第三に重要な賜物は教師、即ち聖書の内容について人々に教える賜物のことです。当時は、全員が聖書を持てる時代では無く、聖書を読み聞かせ、基礎を学ばせる知識を持った人が、教会では特に必要とされていました。今も、聖書を学び基礎知識を身に着けることで、取り次がれた御言葉から神様の御心を正確に聞き取る事が出来るようになり、その御心から教会の方針が定められます。教師の賜物から預言者の賜物。預言者の賜物から使徒の賜物へと、より賜物の重要性が増していく実情は、公同の教会に於いて、現代でも何も変わってはいないのです。

 その他の種々の賜物は、それらの下に同列に存在するもので、既に私たちは、聖霊によってこれらを与えられています。必要に応じて与えられたこの賜物が活かされ、私たちは神様の御心に従って教会を建て上げていくのです。しかし、そう考えるなら最早、私たちには必要な物が全て揃ってしまっていることになります。自身の努力や意志によって賜物を左右することも出来ませんから、ある意味、一部の人々が主張するように、私たちは最早、自分が何か完成したもののように勘違いしてしまうのも仕方ないかもしれません(4章8節)。実際、そのように勘違いした人が教会の中で問題も起こしました。全てが聖霊のお陰で、各々の努力が介在する余地が無いなら、私たちが自身で追い求めて手に入れられるものは何もないのでしょうか。

 決してそんなことはありません。パウロはこれらの事を全て話した上で、「第一」に挙げた「使徒の賜物」すらも上回る、「より優れた賜物」を熱心に求めるようにとコリント教会の人々へ道を示したのです。それは即ち「使徒の賜物」よりも優れた、熱心に求めるべき最重要の賜物が存在しているということになります。しかも、この賜物は、他の賜物のように割り振られる類のものではなく、各々が強く望んで祈り求め、努力して習得せねば、決して勝ち取ることの出来ないものなのです。この賜物こそが、「愛」です。「これを各々必ず獲得せよ」とパウロは、他の賜物を無いものねだりするよりも、はるかに勝る良い道を示したのであります。

 私たちは愛という、全ての賜物よりも遥かに根源的で、かつ重要な賜物を追い求めなければなりません。何故ならこれは、努力せずとも勝手に得られる類の賜物では無いからです。神様は、ただ与えるだけでなく、私たちが追い求めるべき道すらも用意して、本当の意味で平等に、一番良い賜物を与えて、その道を開いて下さっているのです。ここに神様の知恵と、大きな御恵みがあります。私たちは何もしないでも、そのうち自分が愛の人へと成長できるなどと勘違いしてはいないでしょうか。与えられた賜物だけで満足してはなりません。熱心にこの大切な賜物を祈り求め、獲得できるよう努力していく。そのような信仰生活を歩んでいきましょう。


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