『収穫の為の戦い』
聖書箇所:Tコリント人への手紙16章5〜9節
中心聖句:『実り多い働きをもたらす門が私のために広く開かれていますが、反対者も大勢いるからです。』(Tコリント人への手紙16章9節) 2025年2月9(日) 主日礼拝説教要旨
私たちは、イエス様に出会って救われると、神様の恵みによって永遠のいのちを与えられます。これによって神様の支配を受けて神の国の国民となるのですが、神の民となった私たちに、イエス様が求めることは何でしょうか。それは宣教です。私たちがイエス様と出会う為に、多くの人の助けを受けたように、今度は私たちが、新たにイエス様に出会う人の助けとならねばなりません。その為に私たちは、各々が神様の御計画の中に身を投じる必要があります。
神様は、最初の人アダムが罪に陥った際に、私たち全ての人を罪の滅びから救う為の計画を立てて下さいました。これが神様の立てられた救済の計画です。旧約聖書の歩みも、イエス様の誕生も、私たちが受ける罪の罰の身代わりとなって死なれた十字架の犠牲も、全ては、この御計画に沿ったことなのです。この御計画は、現代においても健在で、イエス様が再臨されて福音の約束が果たされるその日まで続きます。私たちが集う名古屋教会は勿論、各々の奉仕の道行き一つに至るまで、神様は全て御計画を立てて実行されておられるのです。私たちはこれに参加するよう求められるのですが、それに参加する際にとても大切なことがあります。それは、神様の御計画の特性を良く知ることです。これについて理解しないなら、宣教に携わるどころか、邪魔にすらなりかねません。だからこそ、今日の箇所から良く学ぶ必要があるのです。
神様のご計画の一つ目の特性は、その全貌が人には見えないことです。パウロは、コリント教会に留まって一冬かけて滞在する計画を伝える際、「主がお許しになるなら」と言う言葉を用いました。コリント教会は問題も多く、安心して皆が信仰生活を送る為に、直接現地へ出向いて指導を行うことは必須事項であると、パウロは考えていました。しかし、それでもパウロは訪問を決定事項とは伝えず、「主がお許しになるなら行きたいと願っている」と表現するにとどめました。この計画に変更が加わる可能性を捨てなかったのです。神様の御計画はその全貌が開示されている訳ではありません。だから、私たちが良かれと思って組んだ計画が、神様の計画と食い違ってしまうことも多々起こります。そうなった時、神様は私たちの計画を修正し、新しい道を開いてくださいます。だから、私たちは自分の思いに捕らわれず、自分のスケジュールや方針が何時でも覆りうることを当然の事として計算に入れて行動せねばならないのです。
二つ目の特性は、神様の御計画は、大きな成功へ向かえば向かうほど、大きな抵抗や妨害、不具合が襲ってくることです。パウロも、エペソで反対者が大勢いる故に、中々コリントに向かえない事情を伝えています。神様の御計画が進みそうになると、それに反対する霊が何とか妨害を行おうと干渉してくるので、進む方向が正しければ正しいほど、また的を得ていれば得ている程に、様々な問題が降りかかってくるのです。普通なら、困難や課題が多く見つかれば、計画の取り下げを含めて検討すべきでしょうが、クリスチャンは、妨害や困難が多く現れる程、進むべき方向が正しいのだという確信を得るのです。私たちがこの世ものではないため、主の勝利が近づく程に戦いも激しくなると、イエス様も教えられました(ヨハネ15:18-21)。
私たちは宣教に参画する上で、世の中ではなく、神の国の知識に従って行動しなければなりません。そうでなければ、私たちはこの世の常識に囚われて、神様のご計画も、御心も見失ってしまうことになるからです。それは、私たちが既にこの世ではなく、神の国の支配の中で生きていることの証左にもなります。私たちは、神の国の国民として、父なる神様が得たいと願われている収穫を勝ち取るに、神の国の特性を学ぶのです。神様の支配を受け入れた神の国の民として、私たちは神様の支配について、どれほど学び、蓄え、弁えられているでしょうか。
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